今回は4/16~4/22
二眼レフグループ展「R∞T」を開催する
R∞Tのみなさまとの作家トークです。
それぞれの作家さんに
二眼レフの魅力や出会い、写真や展示についてのお話を聞きました。
◆一番手はリーダーのかるしーさん、どうぞ。
かるしー
「二眼レフのレンズって数字の8に見えるし、横にすると∞にも見える。
ルートは「根源」とか「探す」という意味があって
二眼レフの本質や無限の可能性をこの8人で探そうというところからスタートしました。
普段使っているカメラに一眼レフのコンタックスAriaがあるのですが、
Ariaがぱっと撮る普段撮りなら二眼レフは丁寧に撮るカメラですね。
丁寧に考えて丁寧に撮った写真は結局失敗も少なくて、
ちゃんと思い描いた形になる。
私は展示があるからそのために撮影するというよりは
普段撮ってるものからその展示に合うものをセレクトすることが多いですね。
よく惹かれる対象物は暗いところ。
暗闇を撮りたいというのとは違って
暗いところににぽっと光があるような瞬間。
ほんとにバラバラで個性的な人が集まったので、それぞれがどんな写真を出してくるのか楽しみです。
いろんな感想をいただけるとうれしいですね。」
◆次はao*さん、どうぞ。
ao*
「最初はカタチがかわいいというところからでした。
このヤシカフレックスのロゴや使い込んだ感じに愛着が湧きますね。
普段はハッセルブラッドでも撮っています。
ハッセルだと角度や構図をきっちり考えながら撮るのですが、
このヤシカフレックスだと思ったまますぐシャッターが切れます。
ハッセルは丁寧に撮るし、写りもシャープでかっちりした写真になるのですが、
ヤシカだとピントが多少甘くてもそれが優しい雰囲気で、
それが今の自分が撮りたい写真だったりでいろんな発見がありました。
自分にとっての写真は
嫌なことがあってもシャッターを切ることで紛れたり、
嬉しい時はもっと撮りたいって思うし、
自分が毎日笑っているために欠かせない存在ですね。
大切な人たちを撮ることが多いのですが、
好きな人の幸せな瞬間を残したいと思うようになりました。」
◆次は菊永さん、どうぞ。
菊永麻友
「私の二眼レフとの出会いは「大人の科学」の付録についていた
学研フレックスでした。
自分で組み立てるカメラなのですが、意外とよく写って。。。
それからmade in japanの二眼レフが欲しくて、
ミノルタフレックスを購入しました。
学研フレックスはプラスチックレンズで
絞りもシャッタースピードも固定でピントも真ん中にしか合わないのですが、
独特の描写があります。
今回の展示はあえてこの学研フレックスでの作品を展示したいと思います。
私は絵を描くのが苦手で、
写真だと観たままを写すことができて、
自分がいいなと思うことをそのまま表現できるところが好きですね。
ファーストインプレッションが大事で作品のチョイスも
最初に感じる勘を頼りにしてます。」
◆次は小林さん、どうぞ。
小林奈々美
「まずは見た目がとても魅力的でした。
フィルムカメラを始めた頃、二眼レフを見て「こんな不思議なカメラもあるんだ~」という
印象でずっと頭の片隅に存在していたのが二眼レフです。
せっかちな私にとってアナログでシンプルなこのカメラは、
ゆっくりと呼吸ができて持っているだけで幸せな気分になるし、
今となってはシャッター音も見かけも大好きな一番の愛機になりました。
ある意味恋人以上です!
持って撮影に出掛けると不思議なことに
かなりの高確率でおじさま達に声をかけられます。
「僕たちの青春時代のカメラだよ~」「懐かしいなぁ~」「渋いカメラ使ってるねぇ~」とか。
おじさまに限らず、そこから広がって行く会話がとても好きで
コミュニケーションがはかれるカメラなんじゃないかな、と思います。
写真をやっていると輪が広がって楽しい!これって写真を撮る上で、すごく大事なので
やっぱり私は二眼レフが大好きですね!
私にとって写真とは
すごく変な言い方かもしれませんが、自己満足だなぁと思ってます。
その時の感情を形にするもので「自己表現」に使うもの。
それを見て満足する、でも更に先を見たくなる、更に更には人に観てもらいたい・共感してもらえたら幸せ、
そしたらもっともっと先が見たくなる。
そんな私の自己満足の愛すべきモノです。
ということは私の一部なのかもしれませんね。」
◆次はsiuさん、どうぞ。
siu
「機械いじりやばらすのが好きなのですが、
この二眼レフの構造もたまらないなって。
完全にメカニカルで壊れにくい、直しやすいのがいいですね。
二眼レフはローライフレックスをメインで使ってますが軽いのもいいですね。
毎日持ち歩いてます。
写真はうちのプードルを撮るのに妻がデジイチを購入したのがきっかけで、
僕も撮るようになりました。
シャッターを切りたいと感じる時は
単純にきれいな景色を見たとき。
一人でもワッて声が出るような瞬間です。
おそらく自分の写真は他の出展者と毛色が違うと思うのですが、
その自分らしさを逆に強調できればと思います。」
◆次はシノハラさんどうぞ。
シノハラトモユキ
「同じ上からのぞくウエストレベルファインダーのカメラでSL66というカメラを愛用してますが、
圧倒的に違うのは手に持ったときにピント・絞り・シャッタースピードが
手のひらに収まる範囲にあるということですね。あと軽さ。
SL66だとピント合わせて、絞り合わせて、シャッタースピード合わせてって
1つ1つの動作に1呼吸必要でそれはそれで撮れる写真があるのですが、
二眼レフはもっと目を頭と手が直結してるというか
自分の中では深く考えず直感的に撮れるカメラですね。
今回の展示は自身のルーツをたどってみたのですが、
写真をはじめたころは何もかもが新しくて、
普段気に留めないようなものにも何かを感じて目を向けてたなって。
そんな原点に帰って、通勤ルート10分の道のりだけで撮った写真を展示します。
なんでもない日常も実は奇跡の集合体で
その時の光との遭遇もたった一度きりなんだなって思います。
二眼レフを構える位置って5歳くらいのコドモの目線の高さ。
コドモが虫メガネで世界をのぞくような、そんな気持ちで撮った写真たちです。」
◆次はつかささん、どうぞ。
つかさ
「会社帰りに川があって、カモが泳いでたんですよ。
それを二眼レフで撮ろうと思ったのですが、思ってるうちに
流れていってしまったんです(笑)
慎重に撮り過ぎるのは良くないなと
それからもっと感覚的に撮るようになりました。
よく撮るのは人の写真。
撮る・撮られるってかまえた瞬間よりも
自然な姿をそのまま撮りたいって思いますね。
僕自身、展示を出すのがはじめてでまだピンとこない部分がありますが、
8人とも撮るものも撮る気持ちもバラバラでそれが同じ空間で
どんなかたちで交わり合うか楽しみですね。」
◆最後はマツイシカオリさん、どうぞ。
マツイシカオリ
「私が二眼レフを使うようになったのは祖父から譲り受けたからです。
初めてカメラを覗いた時、ファインダー越しに見た世界に引き込まれて
使いはじめの頃は暇があればシャッターを切るわけでもないの覗いていました。
写真はなくても生きていけるものです。
でも、記憶にしか残せないのはなんだかとても寂しいなって思うので、
やっぱり私にとって必要なものだなって思いました。
撮りたいものは変わっていくかもしれないけれど、
これからも好きな人たちとの時間やいろんな瞬間を撮り続けていきたいです。
今回の展示作品はあたりまえのように感じていたけど実はとても幸せなこと、
「あたりまえがしあわせ」をテーマにしました。
大切な人や身近にある風景。
いつもありがとうの気持ちを込めて展示したいと思います。」
二眼レフグループ展「R∞T」
そんな8人の二眼レフ写真展は
グループ展でありながら小さな個展の集まり。
8人それぞれの視点をご覧くださいませ。
■開催日
2012年4月16日(月) ~ 4月22日(日)
12:00~20:00(最終日のみ18:00まで)
定休日:水曜日
■ 場所
Acru Gallery