帯びるぬくもり

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素材と道具が触れ合うとき、
アトリエには色々な音たちが響きます。

チョキチョキと鋏が革や布を断つ音。
ダダダダ、シャリンシャリンとミシンが走る音。
そしてカンカンとひと際甲高い金属音が響くときもあります。

革が好きでアクリュの製品を手に取って下さるお客様も多いかと思いますが
真鍮をはじめとする金属の素材も、アトリエにはたくさんあります。

これは、カメラバッグ「サビカ」のサイドに付く金具ですが
アクリュのモノヅクリではこのようにハンマーで叩いて金具に表情をつけるものもあります。
鍛金(金属を叩く加工)は、強度を強くする目的もありますし、
槌目をつけることで金具の表面で細かく光が躍ってくれたり、
ひとつひとつの槌目が、ひとつとして同じもののない個性にもなってくれたります。

”素材”だった金属が、手仕事のぬくもりを帯びる瞬間です。
カンカンとハンマーを叩く音は、そんなぬくもりの”産声”なのかもしれませんね。

Seiryu-