白と黒の狭間に奏でる

1枚の寫眞を作り上げること
幾重にも重ねられた時間やモノや空間は
まさに胸の真ん中に直に話しかけてくる
心が見るための寫眞。
そんな風に想う 村松桂さんの寫眞たち。

それは小さい子どもの宝箱のように
大事なものを一枚の紙の中に閉じ込めたような
何とも言えない美しさを感じます。

古い記憶の中で どこか異国の匂いをも感じるような
ピアノの音色が静かに聴こえてきそうな 白の寫眞
今生きている景色の中で 鮮やかな黒を放ちながら
ドレープのしっとりとした質感を感じる寫眞

そして静かに
ぽたりぽたりと落とされる
言の葉の欠片が
その輪郭をやけにリアルに焼き付けるのです

ふたつの表情
白と黒の狭間では
過去から続く現在に居るのか
現在から遡った時間の中に居るのか
心地好い眩暈を覚えるような錯覚を
ぜひ感じて頂きたく思います。

村松桂 寫眞展「FLUCTUS」
2017.04.29(sat) – 05.14(sun)
open : 12:00 – 20:00(最終日は18:00まで)
月・火曜休廊

ぜひご高覧くださいませ。

 

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