「トワトワト」のこと

「トワトワト ~水がうたう 光の瞬き~」
卉奏での巡回展、早いもので会期後半となりました。
あらためて「トワトワト」とは、というところから一度お話が出来ればと思います。

「トワトワト」のはじまりは2016年。
北海道洞爺湖のほとりにあるtoitaさんから
妄想食卓屋tokkikkiのあやさんへのメッセージからはじまりました。
「洞爺へ来ませんか?」
そしてこの企画が動き出しました。

その場所、その時々で参加する作家に声をかけ、一緒に創り上げていく。
作家と作家が交わることで産まれる新しい作品たちは、
「トワトワト」だけでしか出会えないものたち。
北海道洞爺湖と大阪、第一回目はプロローグとして長野でも。
日本のはるか遠く離れた場所で、いつも手を繋ぐように歩いてきた企画。
旅をしながら、その時だけに架かる虹のような大切なモノや時間、
出逢いを紡いできました。

「トワトワト」という言葉はアイヌ語で、きつねの足音 という意味。
過去に参加の作家さまも、いま名前や作品がなくても、
ちゃんとここにいる、そんな気配や寄せてくれる想いを感じることも、
ご覧いただくみなさまや、ワークショップ、演奏会にご参加くださる方もみんな、
これまでの足音がいつまでもやさしく響いているのだと思います。

3年目となった「トワトワト」は昨年末に洞爺湖で、
あやさんからお声をかけていただいて篠原智之の作品展を開催いたしました。
こちらの様子は篠原のブログをご覧ください。

卉奏での巡回展では、第一回目に参加のrepairも加わっています。
卉奏の扉をあけると、洞爺湖開催でのフライヤーイメージだった
女神さまのイラストがお迎えします。

横には「トワトワト」のうたの歌詞を谷口さんの直筆で。
そしてさらに日下さん手描きのイラストが!
(日下さんの絵は全てフォトショップで描かれているので手描きは本当にレア!)

今回のテーマは 「水がうたう 光の輝き」
様々な作品と重なることで産まれた、いくつもの奇跡を感じていただけます。

水と光が織り成すのは、見えなかったはずの美しさ。
光を掴むことはできないけれど、触れることができるのだと
そこに在るのは祈りのような、産まれたばかりのまばゆい光たちでした。

そしてこれまでのトワトワトが奏でてきたテーマ
「月とhumming」「太陽とwaltz」「祈り」。。
そのどれをも思い浮かべるような、想いを寄せた作品たちがあります。

repairの谷口有佳さんが「トワトワト」を想い、壁に書いてくれた言葉。
重なるのは湖に落ちる星の光と波紋。
篠原智之による真鍮の輪っかは隕石を打ち付けることによって、正円ではないゆらぎのある光を産み出しました。
湖に溶ける想いに光が差し込むと、それぞれに在った記憶が重なり
時間を超えて同じ景色を見ているようです。

卉奏の蔵「光の在り処」ではさらに谷口さんが製本も手掛けた1冊の本があります。
こちらはどうぞ椅子に腰かけて、ゆっくりとご覧ください。

手元を照らせるように、篠原の小さな灯り「星影のしるべ」を置いています。

壁にはrepair日下明さんの新作のイラストを。
水と光がうたうような美しい1枚をご覧いただけます。

暗く、静かで、ひんやりとした蔵の中で感じる作品たちは
ぐっと心の真ん中に深くあたたかく染み入ります。

お伝えしたい作品たち、また、toitaさんより届いている洞爺の空気を纏うものたちなど
まだまだご紹介したいものがたくさんあります。
残りの日々、毎日お伝えして参りますね。
そしてそのどれもが実際にご覧いただきたい作品ばかりですので
お時間がございましたらぜひ足をお運びくださいませ。

「トワトワト~水がうたう 光の輝き~」

〇 作家

創作家 篠原智之
絵と音と言葉のユニット repair
音楽家 西森千明

〇 開催日

2019.2.02(sat) –2.11(mon)
open : 12:00 – 18:00

※期間中は5(火)のみお休み。その他は営業しています。
※2/11は演奏会ご予約の方のみのご来店となります。

トワトワトHP