松元康明寫眞展と先日のワークショップのこと。

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松元康明写真展「ghost sits in the memory」
明日10/2で最後となりました。
アンブロタイプ(ガラスに像を写す湿板写真)の作品にまず驚かれ、
何週もじっくり観てくださる方、
何度も訪れてくださる方もたくさん。

ガラスだからの立体感、
湿板だからの予想できない化学反応によるムラなど、
今回の松元さんの作品テーマには欠かせないものでこんなことを言うのもなんですが、
最初の驚きからガラスの層が見えなくなったとき、
この作品群につまった奥深い部分が見えてくると思います。
ぜひ、いろんな角度からじっくりご覧いただきたいです。

先日の湿板体験ワークショップ「わたしの大切なゴースト」の様子も少し。
それぞれの大切なモノを持ち寄っての寫眞づくり。
(写真をつくる工程については↑の募集ブログをご覧くださいませ。)

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コロジオンを塗布したガラス板を大判カメラにセットして撮影していきます。
お一人目は「カメラと私」。
愛用のカメラと自分自身も残したい、と
カメラを手に持ったままの撮影。
湿板の露光時間はとても長く、
なんと2分ほどじっとしたままの状態で撮影が行われました。

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大判カメラからのぞいた風景。
天地左右が逆に見えます。

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撮影後に松元さんが現像。
1枚目(写真右)
とんでもないゴーストが!
2枚目(写真左)
今度は優しいゴーストが。
薬品の状態、そのときの温度・湿度・紫外線量、現像のわずかなタイミングなど、
同じ条件に見えても予想できない像が出てきます。
みなさんドキドキしながらじわじわと出てくる像に一喜一憂されていました。

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お次はなんとアンパン。
湿板写真で残されたアンパンはなかなか珍しいのではないでしょうか。

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現像中のアンパン。

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ネガがポジになるみたいに一度像が消えて
再び反転しながら浮かび上がってくる。
不思議な魔法みたい。

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ある意味焼きたてのアンパン。

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「私の大切なお祭りの道具たち。」

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「私の大切なカメラとフィルムとストラップ」

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「私の大切な自作のリングとブレスとその素材」

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「私の大切なガネーシャ様」

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オリジナルフレームに入れた状態。
アンパンの標本箱なんて素敵。

技法を学ぶワークショップではなく、
モノに潜む思いから大切な感覚をお伝えできれば…と開催しましたが
参加者の方の大切なおばけに触れ、私たちにとっても豊かな時間となりました。

最終日10/2は18時までとなりますが
松元さんも在廊予定です。
ぜひ、作家にも作品にも会いにきてください。

ギャルリ・キソウ シノハラトモユキ