[オンラインストア]フォールディングペンケース・リモ発売開始しました。

折りたたむペンケース・リモ。
リモはrivière et montagne …フランス語で「川と山」を合わせた造語です。
□(川)と△(山)の風景を瞬時に切り替える独自の構造と独立したペンホルダーにより
ペンを守りながら。コンパクトに収納できます

フォールディングペンケースという聞きなれない言葉ですが、ここからは使い方になります。

□川の字になって寝る…
開いた状態。
独立したペンホルダーにペンを寝かせることで
ペンとペンがぶつからずに収納できます。

ゴムバンドにより様々なサイズに対応。※推奨サイズ:軸径15mm、長さ16cmまで)
下部のペンホルダーはペン先の形状に合わせたつくりで細めのペンやゴムバンドでは固定しにくいクリップレスのペン(軸径10mm以上推奨)も抜け落ちたり、動いたりしにくく収納できます。

※エボナイト軸のペンはゴムと反応して変色する恐れがございます。

[収納のペン]
・ステッドラー ヘキサゴナル
・ロットリング600
・ROMEO No.3(細軸)
・ペリカン M205 デモンストレーター
・クラフトエー 製図用シャープ2
・パイロット S20


基本的にはゴムバンドで留める場合は抜け落ちのリスクは低いですが、
抜け落ちや異物の侵入を防ぎたいときなど、フラップをペンにふとんのようにかぶせてお使いください。
※使わないときはペンの後ろ側に枕のように回してお使いください。


△山をつくる…
折りたたみ、スナップボタンで留めることでコンパクトな三角の形状に。
それぞれのペンを仕切りながら守ってくれます。


折り畳むときはサイドのポケットを中央にはさみこみながら畳みます。


□川を眺める…
自立して立たせることができます。
ゴムバンドから外してペン立ての代わりにしたり、
ときにはペンたちを眺めてみたり。

ここからは収納について。


ペンホルダー×6
(推奨サイズ:長さ16cm、軸径15mmまで)

ファスナーポケット×1
消しゴムや修正テープ(なるべくコンパクトなものをおすすめします。)、シャーペンの芯ケースなどの小物を収納できます。
取り出しやすいマチつきのファスナーです。

※入れすぎますとペンに干渉したり、折り畳んだときにいびつな形状になります。
ペンと干渉する場合は中身を減らすか
ファスナーポケット側のペンを細いものに差し替えるなどで調整してください。
[オプション]
右側のルーラーポケットをファスナーポケットを変更して両方ファスナー仕立てにすることもできます。
(+¥3300)

ルーラーポケット×2
定規(全長17cmまで)など薄いものをはさめるポケット。

9~10月中のご注文分についてはルーラーポケットに入る革タグをおつけしています。
※写真はココフセンをとりつけてみましたが、お好きにおつかいください。

呂色(ブラック)木枯(チョコ)の2色。

ここからは製作秘話になります。

神経の病気により1年半以上にわたり身体が動かなくなったり、
頭が霧がかったような状態が続き、うまく仕事もできずたくさんの方にご迷惑をかけることとなりました。
少しでも仕事をすすめたいと家にもなかなか帰れず、そのほとんどがアトリエで過ごす日々でした。

起き上がれなかったり、ひどい倦怠感の中でもときおり創作のアイデアの欠片みたいなものが頭の片隅に浮かぶことがありました。
意識が飛んだり、記憶があいまいになることも多かったので、そんなときはコピー用紙にその欠片を書きなぐっていました。
(あとで手帖に綺麗に書き写そうと思ってのことですが、今おもえばそんな力のない文字も曖昧に歪んだデザイン画もはじめから手帖に書き残せばよかったかも)
今はその欠片たちを少しづつかたちにしているところです。

あらためて「書く」という行為は豊かなことだなと思いながらも
机の上も頭の中も散らかったまま。
手帖など、「書く」道具をご提案するなかであらためて一本の筆記具と向き合ってみようと産まれたのがこのペンケースです。
最初はシンプルにロール型のものを考えていました。
機能だけではないひと手間は好きな方であるのですが、そのときの私は巻くという所作すらしんどい時期があって巻かれないままのペンケースが机の上にありました。
大切なペンが増えるなかで(ほとんど製図用のシャーペンですが)、
「ペンを傷つけない、なくさない、すぐ使える」をテーマに考えるなかで独立したペンホルダーと折りたたむデザインが産まれました。
□(川)と△(山)を切り替えるという遊び心はありますが、そのすべてが機能性とペン愛から導かれたカタチです。

アクリュとしてはかなりひさしぶりとなる新作で再スタートにおいてとても大切な作品になりそうです。
このカタチに最初は戸惑うかもしれませんが、永く暮らしに寄り添える物として愛用いただけるとうれしいことです。