湿板体験「わたしの大切なゴースト」参加者募集のお知らせ
9/7より開催の寫眞展「ghost sits in the memory」。
写真作家の松元康明さんによるワークショップの開催が決定しました。
アクリュラボをスタジオ+暗室に。
松元さんのレクチャーのもと湿板写真をつくります。
写真作家の松元康明さん
大切な思い出の中に潜む記憶のカケラたちを松元さんは‘ghost‘と呼んでいます。
それぞれの暮らしの中にある愛しくて大切な‘ghost‘を湿板写真に。
ちょっと不思議な写真体験を通じて大切な写真づくりを楽しみましょう。
思いれのあるモノを持ち寄ってモノクロームのガラス写真をつくります。
目の前にあるような立体感とどこか懐かしさを感じる記憶色は湿板写真ならでは。
大切なモノをさらなる大切なモノへと写す豊かな時間。
<開催日&開催場所>
9/11(日)アクリュラボにて※アクリュショップから徒歩5分ほど
一部:13:00~15:00ごろ ※定員となりました
二部:15:30~17:30ごろ ※定員となりました
※各部3名
<参加費>
¥12000
<写真作品について>
8x10サイズの湿板写真を1枚製作します。
製作した作品は紙箱にお入れして後日お渡しになりますが、
本展のために製作したオリジナルウッドフレームも別途ご購入いただけます。
<持ち物>
思い入れのあるモノや写真など
<お申込み方法>
参加ご希望の方はこちらへ
「わたしの大切なゴースト参加希望」というタイトルで、下記の内容をお知らせください。
1 お名前
2 お電話番号
3 メールアドレス(携帯電話アドレス以外)
4 時間帯の希望(一部、二部)
※携帯アドレスの場合エラーになりメールが届かないことが多く発生しています。
2,3日たってもメールが届かない場合はご連絡くださいませ。
<大切なゴースト探しにあたって>
◆湿板写真は専門知識と技術をともなう印画技法です。
基本的な写真製作は松元さんが行いますが、構図などは参加者の方に決めていただけます。
◆大判カメラを実際に操作していただけます。
古いフランス製のレンズ(Emil Francaise 1886年頃)の味わい深い描写もお楽しみください。
※レクチャーしますので初心者の方にも安心してご参加いただけます。
◆お持ちいただくモノは思いれのあるモノでしたらなんでも結構ですが
テーブルの上にセッティングしますのでテーブルの上に置けるモノでお願いします。
たとえば結婚指輪をした二人の手ごと撮影というのもありです。
※露光時間が長いため動かない努力が必要です。
また、大切な写真をさらに撮影して湿板写真にするのも素敵ですね。
不安な方はお気軽にお問合せくださいませ。
◆本ワークショップでは怖いゴーストさまは呼び出しません。
怖がりの方も安心してご参加ください。
<湿板写真とは?>
松元康明さんの作品
湿板写真で有名なのものに幕末時代の坂本龍馬の肖像写真や
「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが撮影した少女の写真などがあります。
フィルムが発明される前の古典技法です。
湿板写真にもいくつか種類がありますが、
今回のワークショップはガラス板を使用したアンブロタイプと呼ばれるものです。
ガラス板1枚1枚にコロジオン溶液を塗布し硝酸銀に浸すことで感光性を持たせます。
(これがフィルムの役割になります。)
ガラス板をカメラにセットして撮影。
板が湿っているうちに撮影+現像しないといけないことから湿板と呼ばれています。
撮影済みのガラス板を現像液に浸すことで像が現れます。
このあと定着液に入れて定着させます。
仕上げは乳剤面保護のために樹脂を混ぜて溶かしたラベンダーオイルなどがつかわれます。
(お部屋がとっても素敵な香りに)
化学反応により光(おもに紫外線)を感じた部分の濃淡がじわじわ写真になっていく姿や
一枚一枚に手間と時間をかけたモノヅクリのような技法は、アナログならではの味わいがあります。
実際目にすると、写真の原理やモノとして産まれる魅力のつまったとても豊かな体験になると思います。
文章だけ読むとちょっと難しく思われる方も多いかもしれませんが、
みなさんにやっていただく工程は、構図を決めたりと難しい内容のものはありませんので
お気軽にご参加くださいませ。
ギャルリ・キソウ シノハラトモユキ