アオの探究 インディゴから産まれた「月草の標本」

店頭では昨年よりご案内しておりますインディゴ染めの手帖カバー。
いよいよオンラインストアでも限定品としてご用意できることになりました。

あらためてこのアオの革のことから少しお話いたしますね。

この革を染めてくださった方は、
普段からご自分でインディゴ染めを施した革の上着を羽織り、
「青い人」と呼ばれるほどの、まさにアオの探究者。
そしてまた、卉奏の創作家 篠原も青を愛する人。
ふたりの青と青の情熱によってインディゴの革は産まれました。

インディゴ染めは紀元前からあると言われていますが、
これだ!という色を表現するにはとてつもない試行錯誤が必要でした。
染める、洗う、脱色する、洗う…というこの気の遠くなる工程を何度も何度も繰り返し、
試作を重ね、たどり着いた深いアオの創作です。

表面はうっすらと起毛し、手に馴染む柔らかな肌触りと、まるでファブリックのような独特な風合い。
柔らかでありながら光が差すと表面の艶が見え隠れするところはレザーならではの表情です。

人と革と向き合い、永い時間を重ねて産まれたアオの革、
これまで店頭のみで、実際にご覧いただいた上でご案内しておりましたが
今回初めてオンラインストアでもご用意することになり、
あらたに仕様と名前が決まりました。

「月草の標本」

月草とは日本古来よりアオの染料として知られる植物で、ツユクサの古語になります。
朝に咲き、昼を待たずしてしおれる性質や
染めても色があせやすいところから
万葉集では「うつろいやすい」ことのたとえとして、様々な歌の中で詠まれています。

「月草」の名の通り、うつろいゆくその姿を愛でて頂きたい革でもあります。
表面の起毛が落ち着き、手触りが滑らかに。また、よく擦れる部分は色が変化していきます。
使い込むことでその人らしい姿へとうつろい、より愛着のわく手帖へ。
※写真はエイジングの一例です。使い方や環境によってエイジングの仕方は変わってまいります。

その他の仕様について。
ベルトと栞の先端部分にはコードバンを使用しています。
コードバンは馬のお尻の一部分の革で、キメが細かく非常になめらかな質感を持っています。

1頭から採れる量はごくわずかであり、希少性が高く「革のダイヤモンド」と称されています。
約10カ月という長い時間をかけて仕上げられたこだわり抜かれた馬革。
インディゴ染めはその風合いからも一見カジュアルなようにも見えますが
コードバンを使用することでキリッと引き締め、
本体のマットな質感と、ベルトの艶やかな質感のコントラストが楽しめます。

なお、スナップボタンと、背表紙のリベットは、シルバーの金具をひとつひとついぶし、
輝きすぎない落ち着いたニュアンスを出しています。

サイズはポケットサイズとバイブルサイズのみのご案内となります。

価格
ポケットサイズ  24,300円(税込)
バイブルサイズ  31,320円(税込)

納期4週間

4/22(月)18:00~オンラインストアにて販売開始となります。
数量限定となりますのでお早めにご検討くださいませ。

手のひらに包まれ、日々の色をまとい
さらにうつろう月草のようなアオをどうぞお愉しみください。