新しい革の創作とこれからの活動のこと

[もうひとつのキソウ]

あらたに創作家・篠原智之としての革の創作「祈創(キソウ)」をはじめます。
創という字には「つくる」のほかに「きず」という意味があります。
いただいた命の欠片の傷にも祈りを捧げるように創作していきたいという思いを込めて。

たくさんのきっかけがあったのですが、そのひとつに革のハギレのことがあります。
ハギレと書きましたが実際にはいただいた命の欠片であり無駄な部位はなく、
傷やシワ、ムラなど、その生きた軌跡ってやっぱり美しい。
プロダクトとして多くの方に愛用いただきうれしいことではあるのですが、
特にオンラインストアでは数が出るほど、
その傷やシワ、ムラが気に入っていただけず、交換を求めるお声も多くなりました。
生き物だったからこその特性をお伝えしつつも、
気にいっていただけず結局使われないようなことになれば本末転倒…
つくりかえることやそもそも傷がないところをより入念に選ぶことも増え、気づけばたくさんの革のハギレであふれていました。
本来食べるためにいただいた命に敬意を払い、余すことなく使わせていただくというところから革創作がはじまっています。
あらためてこの命の欠片たちと向き合い、創作していきたいと思います。
その中で革のことをお伝えすることはもちろん、
傷に手による創作跡をつけることであらたな表情を創ることや
独自の染色によりハギレという概念をなくす創作活動に力を入れていきます。

卉奏ができてあらためて一作家としてスタートし、
金属という自然物と向き合うなかでの変化、
職人の旅立ち、
仕事の在り方、
食や自然、暮らしのことをみつめることが多くなったことなど、
様々なことが重なり、さらなる挑戦を決めました。
あらたな活動にも力を入れていきたく、
アクリュ製品についてはラインナップを縮小、
または定番での展開ではなく時期や企画に合せて創作するスタイルで活動していきます。
アクリュ製品を楽しみにしていただいているお客様には心苦しくもありますが、
新しい活動も引き続きご覧いただけるとうれしいです。
(祈創の本格的なスタートは7月ごろを予定しています。)





[新たな創作にともない決定したこと]
※詳細についてはあらためてお知らせします。

◆オンラインストアにて下記の日程でアクリュ製品を休止します。
5/31
写ルンですカバー「vesca」
ネックストラップ「hami」
ハミ用 IDケース
ショルダーカメラストラップ「カシェバナーヌ/モンキーバナーヌ」
名刺ケース「ラングド」

6/10
手帳カバー「365 for アジェンダカバー アオイロカスタム」
手帳カバー「365 for アジェンダカバー 、バイブル+サイズ、A5サイズ」

また、ポケットとバイブルサイズは継続ですが、
キャメルのお色につきましては、革のご用意が無くなり次第終了となります。


◆アクリュの蚤の市
6/7.8.9 
旧アクリュショップ(大阪・南船場)にてアクリュ製品のセールを開催。


◆実店舗の営業について
6月~
しばらく創作に集中したく、卉奏のopen dayについては毎週の営業ではなく、
不定休+アポイントデーを設けての営業となります。

急なお知らせとなり申し訳ありませんが、より卉奏らしい創作をめざしてきますので、
今後の卉奏、祈創としての活動をよろしくお願いします。

創作家・篠原智之