ショルダーカメラストラップ「湖上の六花」カシェ・バルジのこと

「湖上の六花 – kojou no rikka -」について

「六花 (リッカ) 」とは雪のもう一つの名前。

これから夏を迎えようとする季節に、季節外れの「雪」?
そんな声も聞こえてきそうな「六花」ですが、
手にした瞬間には儚く消えていく雪の結晶、そんな愛おしさを抱くように、
私たちは無意識に、いつもひとつ向こう側にある景色を想いながら
暮らしているのではないのかなと思っています。
ここにないものに想いを馳せて、でもいつか確かに在ったその記憶は
みずうみのような静かな心の中にちゃんと降り積もり、
今の自分の足元を支えてくれているような気がします。
巡る季節を想う「湖上の六花」、
予期せず舞うささやかな雪に喜んでもらえたらと、ほんの少しだけのご案内です。

革について

六花はタンニンなめしの牛革にホワイトワックスを塗り込んで仕上げた
アクリュオリジナルの革を使用しています。
白いロウが表面をかすかな雪のように覆い、柔らかな表情があります。
このロウは使用によって革の内部へと浸透していきますが、
長く使わずに保管していたり、寒い季節などにはまたロウが浮かび上がる特徴があります。

お届け時の六花の革は左側のように、ロウが乗ってブルーグレーのような色味となります。お使いになるうちに摩擦や熱などによって右側のような表情へと変化して参ります。こちらは表情の例となりますので、使い手によって様々な表情で楽しませてくれます。

革の表情には個体差があります。動物が生きてきた証、革そのもの傷やムラ感なども含めて、ひとつしかない表情として、わたしたちは大切に使わせて頂いております。いただいた命の欠片であり無駄な部位はなく、その生きた軌跡をお愉しみいただけましたら幸いです。

仕様について

「bulge(バルジ)」は膨らみという意味からついた名前。
肩に当たる部分は肩への負担を軽減するために太めに、ふくらみをつけた仕様です。一枚革で繋ぎ目がないため一体感があり、斜め掛けにした際にスムーズにスライド出来ます。

金具を全てレザーのカバーでくるんで隠した「カシェ」。カシェとはフランス語で「隠す」の意味があります。
カバーは金具を隠す役割ですが、カメラとストラップを繋ぐ場所でもあります。しっかりと強度を保つため表側と裏側を二枚張り合わせた仕様となります。

カバーの片側にはAcanth&Ecruのロゴが入ります。
Acanthはトゲ。Ecruは生成り。Acruという名前の由来となる言葉です。

先端部分のカバー、テープを繋ぐパーツにはコードバンネイビーを使用しています。
コードバンは馬のお尻の一部分の革で、キメが細かく非常になめらかな質感を持っています。1頭から採れる量はごくわずかであり、希少性が高く「革のダイヤモンド」と称されています。約10カ月という長い時間をかけて仕上げられたこだわり抜かれた馬革です。
大変密な繊維構造を持ち、表面の摩擦によってとっても深い艶感が出続けます。

テープ部分には牛革とナイロンを貼り合わせて縫製したテープを使用。
しっかりと強度があり、重いカメラでも安心してお使い頂けます。

ストラップの裏側は撥水加工を施した革を使用しており、汗や水などによる染料の色移りの心配を最小限に抑えることが出来ます。
表革を使用していますので、革ぼこりがたたず、衣服へ革くずがつくのを防ぎます。

※激しい摩擦や環境により、多少色移りする場合がございます。革の特性上、全く色移りを防ぐものではございませんので、予めご了承下さいませ。

サイズについて

「湖上の六花」では革の大きさの関係上、標準サイズの110センチのみの承りとなります。予めご了承下さいませ。
※長さは先端のテープ部を含む端から端の長さ(カメラにとりつけた状態ですので先端のテープを折った状態)の最長の長さになります。

「湖上の六花」は革のご用意に限りがございます。
限定製品につきましては出来るだけたくさんの方にお届けができますように、恐れ入りますがお一人様1点までのご購入をお願いしております。
受注予定数に達しましたら終了となりますので予めご了承下さいませ。
納期は5週間頂戴いたします。

ふわりと気まぐれのように舞い降りてくる「湖上の六花」
今回はカシェ・バルジでご用意いたしましたが、違うアイテムでもご用意を予定しています。(もう、ほんの少しだけです!)
今回でこの革は完全終了となりますので、幻の雪くらいに思っていただいてもいいかも。。毎年、少し配色を変えたりで出てくることももうありません。笑
ぜひこの機会にお手元にお招きいただけましたら幸いです。

販売開始は 5月29日(金)20:00~ を予定しています。

オンラインページ 《限定製品》ショルダーカメラストラップ「湖上の六花」カシェ・バルジ
※こちらは販売開始よりご覧いただけます。

お楽しみにお待ち下さいませ。