西野詩織 × 篠原智之 ”omo-yai”より「羽片の行方、遠い 近い 故郷」

西野詩織 × 篠原智之 “omo-yai”
第4弾は「羽片の行方、遠い 近い 故郷」

白鳥は死ぬ間際に最も美しい声で歌を歌うという。
翼をなくした白鳥が守りたかったものとは。
篠原創作の木と真鍮で創作した白鳥の彫像に
西野さんの陶の風景が重なりました。

“森をわかつ”
草花を飾る花器として。
卉奏の草花の風景をひとつおわけしてお届けします。

“道具をわかつ”
カトラリーや軽めの道具を立てるスタンドとして。

“光をわかつ”
湖に浮かんでいたひとひらの葉をイメージした一葉をおつけします。
スマホのライトやお部屋に差し込む光など、
光を分けてもらうことで白鳥が飛び立ちます。

白鳥の背中にすっぽりおさまる陶のたまごですが、
特には別々に離してみたり、
特には可動する白鳥の首を動かしてみるとまた違った風景が産まれます。

湖ごと背負っているようで
小さな翼が生えてきたようで
卵を温めているようで

近くにいてても いつか遠くなる親子の姿と
生まれ育った故郷の風景は 遠いようで 近いようで…
なくした羽片とそれぞれの記憶の風景を好きに重ねてたのしんでいただきたい作品です。

木と真鍮の白鳥、ミラー×銀箔仕上げの一葉:篠原智之

陶の風景:西野詩織