Acru は「Acanth&Ecru(トゲと生成り)」という二つの言葉を混ぜ合わせて生まれた名前ですが、「toge」のクラスはAcanthの意味から名前が由来しています。
トゲ、それはちょっとした刺激ある人生のスパイス。
togeのクラスでは写真表現の本質やちょっと苦しいけどその奥にある充実感をともに歩んで行ける人たちと一緒に写真を考え、授業の最後には写真展を開催します。
自分の心と、そして作品を見る人の心にもトゲ(刺激・引っかかり)を残すような作品作りを目指します。 授業が終わってからも自ら考え作品作りを続ける力をつけるクラスです。

こんな方におすすめ
・作品の品質をさらに高めたい、作家活動を本格的にスタートさせたい方
・展示経験はあるけれど、写真表現をもっと追求したい方。
・今後個展の開催やコンペなどへの参加を考えている方。





lesson 1 オリエンテーション、講評(作品の方向性)、作品販売について   
写真で表現するためにはどんなことを考えれば良いのでしょうか?たくさんの人が「いいね」という写真だけが良い写真なのでしょうか?約半年後の写真展で何を表現したいのか、自分の写真を考えることをスタートさせましょう。
lesson 2 写真史   
19世紀に始まった写真は、いまやシャッターを押せば誰でも写真が撮れるようになりました。写真史を通じて様々な写真家や表現方法などを知ることで、社会にあなたの作品がどのように関係していくのかを考えるきっかけにしましょう。歴史に登場する写真は解説を聞きながら写真集を見ることができます。(写真集ビューイング)
lesson 3  講評(コンセプトの確立)、ディスカッション(表現とは)   
写真展へ向けて実際に展示する作品の道筋を見つけていきましょう。コンセプトに沿った写真のセレクトは、選んだものが少し違うだけで表現したいことの伝わり方は異なってしまいます。一緒に写真を見極めていきましょう。
lesson 4  額装・プリントから「見せる」を考える   
作品制作に向けて、不安なことや悩みなどを具体的に解決していくためにお一人ずつと講師が写真についてじっくり話す時間を設けます。お一人30 分~1 時間程度の時間になりますが、人前では話しづらいことやささいなことなどなんでも話してくださいね。
lesson 5  作品プレゼン(個別ミーティング)   
それぞれのコンセプトに沿った作品のプレゼンをマンツーマンで行ってもらいます。
コンセプトは明確になっているか、作品としてのクオリティは保っているか、など具体的に話し合いながらより良い作品作りを目指していきます。
lesson 6 テスト作品でクオリティを探る   
2017 年の展示に向けて、実際に額装した作品を講評します。
プリントの状態や作品としての価値など、販売するクオリティに達しているかをチェックし、細かい修正を見つけて完成へと近づけましょう。(額装作品による試作品講評)
lesson 7  講評(セレクトと価格を考える)、ディスカッション(作品とは)   
表現したいことを確認しながら、写真セレクトや写真の見せ方についてさらに深め、作品の価格も検討しましょう。展示方法・プリントサイズなど細かいところまで一緒に考えていきましょう。
lesson 8  展示販売に向けて終レビュー   
アクリュラボでの後の授業は、作品サンプルを使ってコンセプト・写真構成・販売作品・展示作品・ステートメント・価格・制作姿勢・クオリティなどそれぞれの展覧会の内容をプレゼンしてもらいます。
作品とは何か、表現とは何か、これまでに考え制作してきた作品が納得いくものに仕上がっているかを細部までチェックします。
lesson 9  ギャラリーレビュー・最終打ち合わせ   
ギャルリ・キソウのスタッフを交え、展覧会に向けて作品詳細の打ち合わせとなります。
当日は展示/販売作品の完成形を確認しながら、価格やコンセプト、作家の人柄に至るまで踏み込んだお話を聞かせてください。
lesson 10  写真作品をモノとして提案する   
日常に豊かなモノを取り入れる。それは忙しく時間に追われる日々の中で、一息ついたり些細なことに幸せを感じるような、そんな一瞬に似ています。写真作品を通じて、そういった価値のあるモノを自分の手で生み出し作り上げ提案した経験は、必ず成長する機会となり今後の制作を続けていくための大きな力となります。








クラス① 2/11(土)クラス② 2/18(土)
クラス① 3/11(土) クラス② 3/18(土)
クラス① 4/8(土) クラス② 4/15(土)
クラス① 5/13(土) クラス② 5/20(土)
クラス① 6/3(土) クラス② 6/24(土)
クラス① 7/8(土) クラス② 7/22(土)
クラス① 8/5(土) クラス② 8/19(土)
クラス① 9/未定(土) クラス② 9/未定(土)
クラス① 10/未定(土) クラス② 10/未定(土)

写真展開催は
2017年11月1日(水)~11月5日(日)と
11月22日(水)~11月26日(日)を予定しています。


※各クラス5名となります。
※8 講目以降の日程は現在未定となっております。
※やむを得ず授業に参加できない場合は振り替えが可能です。
※個人ミーティングは一人1 時間程度を予定しています。
※展示に向けての打合せは受講生の皆さんの進行状況を考慮し、日程を決めます。
※展示期間は両クラス同時開催となります。

本年度のトゲクラスは定員となりました。







¥45,740(ギャラリー使用料・DM制作費込み)






写真教室に通うことを話したら友達に少なからず「今更?」という反応が戻ってきた。
以前から写真の展示発表を少なからず経験してきたからだと思うのですが自分では展示をするたびに失敗や、「こうすればよかったか」という気持ちを感じてきたので「展示をするための写真教室」というのはとても興味深かったのです。
いざ通いだしてみると毎回楽しくも本当にクタクタになりました。
教室メンバーのそれぞれの写真を大量に見る(多いときは50枚くらい)、ということはその人の感性感覚、思考、そして指向性をそのまま受け止めることになるのでとても濃密な時間だったと思います。
写真を組む、見せる、ということはこんなにも大変なのかと思うのと同時にそれに見合ったキャプションを考えるのも本当に正直大変でした。
大変、大変、というと本当に辛い教室だったかというとそういう訳ではなくメンバーにも恵まれ、とてもいい時間を過ごせたと思っています。
今までよりもう少し深く自分の写真と向き合える教室だったと思います。

(togeクラス Sさん)



季節のままに撮り続けるなかで、自分のなかにできた疑問。それをどうやって解決しようかと考えていました。
そんなとき目に留まったのがtogeクラスです。
選んだ理由は、『表現を学ぶ』クラスだったから。長く続けるなら必要だなと、感じたのです。
通いはじめて最初の壁は、他人の写真を組むことでした。それぞれに持ち寄ったかなりの枚数から、
自分なりのストーリーを見つける。
互いに感想を伝えたり聞いたりすることで、表現のバリエーションは、こんなにもあるのかと考えさせられました。
また同時に、自分の写真を客観的にみることの大切さを学べたことが何より大きかったです。
多くの人は写真教室へ通うと聞くと、上手くなりたいからだと思うようです。
でもこのクラスで出会った仲間は、そうではなかった。
だからこそ最後まで一緒に、やり遂げられたんだと実感しています。

(togeクラス Fさん)



企画展やグループ展には何度も参加してきましたが、なんとなく撮って気に入ったものを展示していました。
今回トゲクラスに参加して、展示する写真のテーマ、写真の選び方、組み方、見せ方、展示に関するすべての部分で、
今まで何にも考えずにやってきたんだなと愕然となりました。
トゲクラスに通ったことでいっぱい気づけたことがあり、
手をかけ、こだわって表現した作品はその分反応が返ってくるという実感もありました。
展示までの道のりは大変でしたが確実にプラスになりました。

(togeクラス Tさん)