西野詩織 × 篠原智之「omo-yai」(オンライン展示)
美術作家、陶作家の西野詩織と
創作家の篠原智之による共作「omo-yai」。
“ おもやい “とは九州の方言で「ひとつのものを分かち合う」という意味があります。
またアイルランド語のomo(私から)、スワヒリ語のyai(卵)を合わせて
「私からあなたへこの卵を分けっこ。暮らしの中であたため孵してください。」という意味も込められています。
特別な時間を分けっこすることで風景が産まれる創作物です。
いまのところ9月ごろまでは
毎週日曜日の晩にオンラインストアに新しい創作物が現れる予定です。
こちらのページでは売約済の作品もすべて掲載していきますので
重なっていくomo-yaiの風景もお楽しみください。
美術作家、陶作家
大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻 卒業
2003年大阪の現代美術ギャラリーFUKUGAN GALLERYで初個展以降、
陶芸において美術とクラフトの間の世界を探求し、陶作品を発表。
装身具制作からパフォーマンス、さまざまな作家とのコラボレーションまで。
詩的な表現で日常に寄り添い語りかける。
創作家
消えそうで産まれたてのような
日々の小さな奏でに耳を澄ませてモノやシャシンを創作しています。
金属や木や革を使ったモノヅクリ、空間の演出、写真など多岐に渡って活動。
卉奏のオーナー、涙の蒐集家でもある。
omo-yai_01「ifu-tafu」※sold
イフタフとはアラビア語の「イフタフ シムシム(開け、ゴマ)」と古い日本のコトバ、 「いふ(話す)、たふ(返事)」の二つの意味を重ねた言葉。
陶の扉と真鍮+流木のカトラリーセット。
錠の鍵をあけることでカトラリーレストに。
あいことばのようなひと手間から産まれる会話。
ふたつでひとつ、ひとつでふたつ、omo-yaiの食卓のはじまりに。
陶の扉:西野詩織
真鍮の錠と鍵、真鍮+流木のフォーク:篠原智之
omo-yai_02「森をかける」※sold
使い手の風景をかけることで完成する片角の鹿のオブジェ。
ときにはアクセサリーや鍵をかけるスタンドとして、
ときには花器として、
ときには燭台として風景を分かち合うことができます。
陶の鹿:西野詩織
真鍮の角:篠原智之
omo-yai_03「oumasan-oyamasan」※sold
霧に包まれた山の頂き。
一頭の馬が駆け回る。
そこにあるという宝物を探して。
馬がみつけた宝物とは。
馬具をイメージした真鍮パーツはミニサイズの蚊取り線香ホルダーになります。
アロマタイプの線香で香りをわかつことも。
線香を使用しないときは花器としても。
陶の馬:西野詩織
真鍮の馬具、流木の山:篠原智之
omo-yai_04「羽片の行方、遠い 近い 故郷」※sold
白鳥は死ぬ間際に最も美しい声で歌を歌うという。
翼をなくした白鳥が守りたかったものとは。
篠原創作の木と真鍮で創作した白鳥の彫像に
西野さんの陶の風景が重なりました。
花器として道具立てとして。
誰かの光を分けてもらうことで白鳥は飛び立ちます。
木と真鍮の白鳥、ミラー×銀箔仕上げの一葉:篠原智之
陶の風景:西野詩織