インスタントフィルムとカメラのこと

撮影直後に自動的に現像を行う写真フィルムのことで、撮ったその場で写真を見ることができるというのが最大の特徴です。撮影後数十秒から画像が現れ始め、数十分で鮮明な像となります。
その独自の魅力から、例えばフジフィルム社のチェキは、デジタルカメラが全盛の今の時代で、沢山の方がその魅力を感じて手にとります。
2008年に生産が中止となってしまったポラロイドも、復活を願う人たちの活動によって、新しく今も生産され続けています。
ポラロイド社のポラロイドカメラや、フジフィルム社のチェキ、フォトラマといったカメラで用いられます。
同じ写真を作ることができない、世界に1枚の写真となります。



ポラロイドカメラ
SX-70

1972年に生まれたSX-70は、折りたたみ式の一眼レフカメラという画期的なプロダクトデザインと、数十分で現像する写真の仕上がりの良さは、当時から30年以上経った現在も、人々を驚かせています。



チェキ
instax mini 90 ネオクラシック

フジフイルムが手掛けたインスタントフィルムカメラで、サイズは名刺サイズ。「誰でも、どこでも、写したその場で、すぐに見せたい、残したい、そして、あげたい写真が得られる。」をコンセプトとしています。誰でも簡単に撮れる、遊べるカメラです。



チェキWIDE
instax WIDE 300

こちらもフジフイルムが手掛けたインスタントフィルムカメラ。フィルムの大きさが大きくなり、Lサイズの写真と一緒にアルバムで整理ができます。より大人数で撮影したときも、人の顔が認識できるようになりました。



デジタルからアナログへ
iPhoneなどのスマートフォンで撮影した画像を本物のインスタントフィルムに現像する事ができます。ポラロイド社からは「インスタントラボ」、フジフイルムからは「スマホdeチェキ」といったプリントツールが発売されています。まるでデジタルのピクセルが本物の写真に溶け込んでいくように、好きな写真を自由に現像できます。



Instantfilm Column

いろいろなインスタントフィルムカメラの良さをもっと知ってもらいたい!
無限の可能性をもっと感じてほしい!
そんな想いから、ひとつひとつのインスタントフィルムカメラのこと、インスタントフィルムを使って撮った作例とともにお伝えします。









チェキワイド のこと

アクリュのシノハラです。
昨年パーティのためにチェキワイドを購入。
その時は古いタイプのチェキワイドとこの新型のチェキワイド2台を駆使しての撮影でしたが、あとで見てあきらかな違いが。
それはファインダーの中の世界と写真として出てきた世界のパララックス(視差)の少なさです。
特にたくさんの集合写真などで、ファインダーきちきちに人を
おさめようとした場合、「端の人が切れてしまったー!!(涙)」
みたいなことが少なく安定したフレーミングをおこなえるようになりました。



チェキもチェキワイドも両方愛用していますがシノハラの使い分けのポイントは

〇カメラの大きさ 同じ人にカメラを向けてもチェキは距離感の近い表情、チェキワイドは「撮る/ 撮られている」感からじっくり向き合った表情が撮れる気がします。(とりあえず、じっと良い顔で止まってくれることが多いです笑)

〇プリントの大きさ


最近のデジタルカメラは高感度に優れたものが多く、意図した撮影でなければ暗いところでもフラッシュを使うことは少なくなりましたが、今はこのフラッシュ撮影が逆に新鮮に感じます。

見た目により近い世界を写真として残したい時もありますが、そこに一瞬しかない光をかざすことで
見える景色は記憶にもあらたな光を与えてくれるようで、そこにアナログの描写が重なりあとから見返してもあらたな脳内世界がひろがります。

そんな記憶を膨らませてくれるカメラ。
デジタルカメラではデータで完結してしまうことも多くなりましたが、残さずをえないプリントがあることでその価値を再認識できるカメラだなと思います。
アクリュでも写真をモノとして残していけるモノヅクリとして、チェキサイズの革フレームやカードケースなどを取り扱っていますが、モノとしての写真の価値を伝えるためにも使い続けて行きたいカメラです。






チェキのこと

on and on 水関です。
チェキを旅行のおともに。
今の時代、デジタルカメラ、スマホだと何枚でも、無制限に記録できちゃうので、枚数を気にせず写真を撮れますよね。

そんな時代の御恵に乗っ掛かり、思い出を残したがるところがある私は、行く先々で、写真を撮るのに夢中。
いかに良い写真を残せるかが旅行の良し悪しが掛かっている、と言っても過言ではない感じでした。


旅行から帰ってくると、大量の洗濯物、大量の写真。
そして明日から仕事。余韻に浸るなんて皆無。
そんなこんなで、旅行中の死ぬほどがんばった写真は、そのままパソコンに入れて終わりってなってることがほとんど。

よく旅行で、一番楽しいのは、みんなで計画をたてているとき!って言いますよね。ほんとそう!
なんとなく「SX-70」を使って撮ってたときが楽しかったなー、なんて思う事が多くなって。

・・・私は、もともと「SX-70」に憧れていて、大学のときに貯金をして念願のカメラを手に入れた直後に、フィルム生産中止のニュースで・・・っていう残念なパターンで。
そのとき、ふと手にしたのが「チェキ」でした。
あえて「チェキ」だけを旅行に持って行ったんです。(デジカメの充電器を忘れただけですが)
これが意外にいい感じ。

少し時間差で、写真が浮き上がってくるのも、撮り直ししてしまう私にとっては都合が良い。
本当に残したいと思うものを撮影するように意識することが、旅先での視界が広がり、より記憶に残る気がする。
旅先の特に、海外でよくある、食事がなかなか出てこなくて、イライラしていた時間も、テーブルの上で、今までの撮影した写真を見直ししていたら、いつのまにか食事が出てくる。
また、写真の雰囲気もなんとなくいい感じに、仕上げてくれてるのがニクい。
おかげでイマイチな食事も美味しく感じる。
など、旅行中も、チェキのおかげで楽しく過ごせる時間が多くなった気がする。もちろん個人差ありです。
なにより、旅行から帰ってきてチェキ写真をならべて、ひとりニヤニヤしてしまう変態タイムが一番楽しかったりする。



家について、とりあえず先に洗濯機まわして、部屋にチェキをならべて、いろいろ思い出しながら、
この写真は、ここに飾る!とか決めてる時間も、かなりご機嫌で、幸せオーラ満開。明日がたとえ仕事でも。
551の豚まん(私の場合はチェキ)があるとき、ないとき。てきな感じで、かなりわかり易い私に感心した。

今までは「チェキ」と言えば結婚式で使うカメラ!ってイメージでしたが、
それからは、「旅行」と言えば「チェキ」、「チェキ」があると「楽しい旅行」が待っている。そんなイメージ。

写真をそのまま、飾っておけるというのも、私にとってストレスにならなくていいのかもしれない。
「チェキって、いいやん!」って思った単純な私は、友人の誕生日プレゼントや出産祝いなどを「チェキ」にしている。
友人の一人は、チェキで花の写真を撮って玄関に飾り、何日かごとに変えているそう。
それ頂き!的な感じで、真似して家の玄関に飾ってみたら、これまたいい感じで今テンションが上がっているのが、ここ最近の私。
なんとなく、自分だけで楽しんでいた世界が、チェキをプレゼントした友人からの助言で、少し広がった「この」感じが、また嬉しかった。







ロモインスタントのこと

アクリュの小田です。
私が今回、担当させてもらう事になったLomo Instantは、もともとLomoのトイカメラっぽい独特な写りが好きで、発売すると聞いた時から気になっていたカメラ。

私の持っているLomo LC-Aは、135mmのフィルムカメラなので、現像に出すまで写りがわからないから、いつもどきどきして待っていたのだけど、今回は違う。


撮った瞬間にびーっと真っ白なフィルムが現れる。
ちゃんと撮れているのだろうか。
ドキドキとワクワクが入り交じる時間。

チェキと同じフィルムは使うけれど、描写や色に独特のクセがある。
多重露光やバルブの機能もついているしレンズを取り替える事もできる。

どういう風に撮ろうかなと考えている時間も楽しい。

自分の目で見ていた世界にこのカメラの独特な個性がプラスされて徐々に浮かび上がってきたのは、
新しい世界だった。



一緒に住む友人とベランダからの眺め

いつもそこにある日常の景色だけどこんなふうに新しい景色にみえるのなら、
あえてそのへんに転がっている日常を切り取っとって集めるのも面白そう!

次は何を撮ろうかな。
その前にフィルムを買いにいかなくちゃ。







ポラロイド(モノクロ)のこと

on and on 佐野です。
SX-70は数あるカメラの中でも、他のカメラに無い独特な構造のカメラだと思います。

この唯一無二の洗練されたデザインが好きで、今ではこのSX-70をリペアするまでになりました。

今でもおじいちゃんや父親が使っていたSX-70を修理に出してくださり、使ってくださる若い方が多くいらっしゃいます。

今では壊れたら、新しい物と交換する製品であふれていますが、こうやって昔の方が考え、
生み出した製品を時代を超えて受け継いでいくのも必要ではないでしょうか。

現在、携帯写真デジタル写真が主流ですが、ポラロイドカメラで撮った写真はデジタル画像とは違い、
どこか撮影場所の雰囲気や空気感を感じさせてくれる写りで、カメラから出てきた写真はこの世界でたった1枚だけというのも魅力的です。



そして、このポラロイドフィルムの白いフレームも、ファインダーから覗いた世界を自分だけがスクエアに切り取ったようで、仕上がりを待っている時間も楽しく感じます。

今回のモノクロ写真は自然の曲線、フォルムって素敵だなぁと感じ、ポラロイドフィルムの中に閉じ込めてみました。







ポラロイド(カラー)のこと

アクリュの大谷です。
わたしとSX-70との出逢いは、もう何年も前のこと。
映画の中に出てきたこのカメラの姿に、恋をしました。
そう、一目惚れ。

音を立てながらゆっくりと出てくるフィルム。
じわじわと像が浮かび上がってくる瞬間。
ポラロイド独特の柔らかいノイズ交じりの写り。
世界でたった一枚しかないという特別感。

こんなすごいものが、ずっとずっと昔に生まれていただなんて!
しかもこのポラロイド、誕生したきっかけが愛娘の「どうして写真はすぐに見れないの?」っていう一言がきっかけだったって、なんて素敵な話なんだろう。
どんなことでも、小さなきっかけが大きな幸せに繋がっていくんだってこと。



ポラロイド社から出ていたフィルムは、2008年に生産終了となりました。
あの頃はちょうどポラロイドの人気がすごくて、残り少ない600フィルムをいつも以上に大切に使ってた記憶があります。
モノモチが良いと言われるだけあって、我が家の冷蔵庫にはあと一箱、残っているぐらい。

その後オランダで発足した、ポラロイドフィルム復活を目指す有志のプロジェクト「THE IMPOSSIBLE PROJECT」が
ポラロイドフィルムの再生産を開始したのですが、最初のフィルムはもう大変でした。
インクが漏れたり、しばらくすると色が変わってしまったり(特に気温に左右されます)とにかく色が安定しないんです。

だからこそ、この一枚が特別で愛しくてたまらない。
ポラロイドで撮る写真は、大切な人や大切な瞬間。
カラーだからこその柔らかくて温かい一枚をちょっとずつ撮っていくのです。



ポラロイドには神様がいるんじゃないかって、ずっとずっと思っています。
だって、ときどき奇跡が起きるんですよ。
デジタルじゃ絶対撮れないような、なんとも言えない一枚。

それがあるから、インスタントフィルムはやめられないのです。